借金と破産の40年(5)

恐怖のヤミ金の追い込み

今年の1月から3月上旬頃までは、ヤミ金から資金を調達してヤミ金へ利息を返すこの繰り返しを行ってきましたが、3月の上旬にはもう借りれできるところもなく、その支払いもできない状態になりました。

10社近いヤミ金の支払いがすべて滞ることになり、その結果恐怖の日々がいよいよ始まります。

毎日20件から30件の督促の電話、督促内容としてはもちろん返済の要求で、中にはとても恐ろしい発言も当然飛び出します。

今回の借り入れ先のヤミ金は、ほとんどが東京で委託された大阪の取り立て屋が連日家に訪れ返済の要求を繰返し行いました。

もちろん 電話での請求は早朝から始まり深夜まで及びます。

自分自身が起こしたことで今更反省しても、もうどうすることもできません、一時は自殺も考えました。そんな時にこれからの運命を左右する一人の人との出会いがあります。

 

一人の司法書士との出会い

ヤミ金からの督促は止むことはなく、毎日不安な状態が続く中で、普段お世話になっているある会社の社長さんからの紹介で、無料の法律相談が開催されているとの話でそこへ行って相談してみることを勧められました。

自分の気持ちの中では、無料相談という事に関して「どうせ無料だから大した相談にも乗ってもらえない」と思っていましたが、ただ何かに助けを求める気持ちで、紹介された場所行ったのが3月の中旬でした。

指定された相談日に、自分の気持ちとして期待もあまり待たずに、相談に行ってみました。そこで出会ったのが今の司法書士の先生でここでの出会いがこれからの自分の人生を大きく左右するとはこの時点で分かりませんでした。

その日から約1ヶ月かけて闇金との関わりや借入した理由などを聞かれて、最終的に自己破産へ進むことを勧められその道を選択することにしました。

それから約1か月間にわたり、銀行の取引明細やヤミ金との支払い状況等を取り寄せたり作成して、5月末には最終的に自己破産として裁判所に提出できる書類が完成します。

自己破産によりヤミ金との接点も断絶することができ、恐怖に怯える毎日ではなくなると思いますが、過去の経験でヤミ金の取り立てに関しての貪欲さは普通ではありません

自己破産して法的には免れても、ヤミ金的には生涯免れることはないと思います。これからも安心して過ごせる1日はそんなに簡単には来ないでしょう

 

忠告5

自分自身の借金という大きなタイトルには、様々なキーワードが付いています。裏切り・返済・失望・自殺・崩壊 などの事が、生涯つきまとってきます。

借金をするということは、自分自身に先のキーワードを処理できる能力があれば借金することにまだ救いの手はありますが、今回の私のように計画性、自尊心、自制心等全てのものが崩壊していれば借金=人生の破滅となります。

今借金で困っているあなたへまず身近な、法律相談専門員へ相談して適切な処置を仰いだ方が自分自身も家族も楽になります。

決して自分の生活範囲以上で無理な借り入れや返済を考え、返済の為に借りるいわゆる自転車創業的には絶対なってはいけません。

その為に破産宣告もその一つの方法です。

決して家族を犠牲にしてはいけません

 

~まとめ~

残りの人生をあとどのくらい生きることができるか、わかりませんが、今まで生きてこれた事が不思議なくらいで、自分自身がやってきたことで子供達や全てを失い、更に多くの人を傷をつけてしまった事に対して、これから後の短い人生の中で少しでも償うことができればと、今最も望む事です。